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2006.05.14

おじいちゃん

この絵本、
見開きの左右のページで別々の世界が描かれています。
左側の色のないページでは女の子の想像の世界や
おじいちゃんの思い出の光景、
右側の色の着いたページでは現実の「この世界」。
いつも一緒にいるふたりが、実はそれぞれ別の世界を観ているようです。



「 おじいちゃん 」
 ジョン・バーニンガム さく
 たにかわ しゅんたろう やく

おじいちゃんと女の子。
ふたりはいつも一緒です。家の中、庭、海辺・・・
ごっこ遊びをしたり、おねだりしたり、時にはケンカしたり。

「ぬいぐるみのくまが おんなのこだなんて しらんかったよ。」
 おじいちゃんは、女の子のままごとに付き合ったりします。

「ほら もうちょっとで すべるとこだったわよ,おじいちゃん。」
 女の子は、おじいちゃんが雪道で滑りはしないかと心配したりします。

だけど、そんなふたりの会話は、ほとんど噛み合うことがありません。(笑)
それはふたりが、内面では別々の体験をしているから。
ふたりの目の前には、それぞれの「自分の世界」が広がっているんです。

でもよく考えてみると、このふたりに限らず、多かれ少なかれ
人と人が接する時って、そうでしかあり得ないのかも知れませんね。
人はそれぞれ、自分自身に見えているものしか確認することができない。
他人の体験には、どうあがいても「本当には」触れることはできない。
ちょっと哀しいけど・・・

ただね、おじいちゃんと女の子、
ふたりとも一緒にいることがすごく心地いいんです。
ただその一点では、繋がっていることは確かだと思います。
それだけで楽しくて、それだけで幸せなんです、ふたりは。

細く繊細な線と、やわらかな色使い、僕の大好きなバーニンガム節。
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この記事へのコメント
jasuminさんの意見に賛成!!(笑)

最近読んでいた別の本の影響もあってか、
人と人の間にある「断絶」ということを感じてしまいました。
でも、やっぱりこの絵本を紹介するには相応しくない解釈でしたね。

そうですよね、最後がとても重い。
でも、そのまた最後(のぺージ)には「新しい命」が誕生してる。
つまり、「おわり」が「はじまり」に。

この人の絵本はホント深い・・・
Posted by littleblue at 2006.05.15 23:59 | 編集
割と最近読んだ本です。
私はちょっと違っていて、いつも一緒にいるこの二人は
表わし方は違ってもいつも同じ世界を味わっていたと思いました。
最後がとても重いけれど
でも
嘘のない人としての心のつながりが書かれているようで・・・
命の紡ぎ方が描かれていてちょっと悲しいけれど。
やっぱりちょっと大きな人たちの絵本かなって印象ですね。
Posted by jasumin at 2006.05.15 16:05 | 編集
オリーブさん、そういうとこを言われると、嬉しい反面、
僕はいつも「ギクリ」としてしまうのです。
僕の記事が、その絵本の内容を
うまく伝えていないことがバレるのでは、って。(笑)

でも、いい絵本なことは確かです。ちょーおすすめ!

「が」と「で」のこと。
そういうのって、時と場合によりますよね。
一方では素晴らしいことが、
置かれる状況によっては全く役に立たない、とか。
無印は無印「で」素晴らしい。
でも、レストランでは「が」を食べたい!
Posted by littleblue at 2006.05.15 02:06 | 編集
この本おもしろそうですね。
図書館で探してみようかな?

↓の、「で」と「が」の違い、そんな解釈もできるんですね~
子どもがよく、お店で商品を選んだり、
レストランでメニューを決めたりするときに、
「これでいい~」と言うならば、
「これがいい!」というものを選びなさい!
と妥協しないことを教える私。
でも、そのほかは「これでいい~」ばっかりの生活です(笑)
Posted by オリーブ at 2006.05.14 10:44 | 編集
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