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2007.03.13

ひゃく と ゼロ

たっぷりの干し草を食べて、100リットルの水を飲んで、
一日ひとつのうんちをする、生まれたばかりの象。

二年目、同じ様に
たっぷりの干し草を食べて、100リットルの水を飲んで、
今度はうんちが、ふたつになった。

そうやって、
毎年ひとつずつ、うんちの数は増えていき、
50歳では、象の予想通り50個に。
ところがその翌年、51歳になった象のうんちは・・・

(なので、もしお食事中でしたら後ほどお読み下さい)



「ぞうのさんすう」 ヘルメ・ハイネ さく いとうひろし やく


うんち、別名「大便」。

それは、生命からの「大きな」「お便り」です。
本来自然の一部として在ったものが、
自らの体内を経て届く、大切な大切なお便り。

主人公の象は、
このお便りを読み解く力を持っていたのでしょう。
象は自らの死期を悟る動物だと言われますが、
この本で、それはうんちの数によって示されます。

50歳までは毎年ひとつずつ増え続けたうんち。
ところが、51歳の朝には49個になり、
その後は一年ごとにひとつずつ減っていく。
48、47、46、45、44、43、42、41、40、39、38、37、36、35・・・
そしてついに、「さいごは はじめと おなじ」になり、
象は「うんちを しなくなったぞうが いくところ」へ向うのです。
そういう、ちょっと哀しげなお話。

モノクロの細い線画で構成された絵が、
その哀しさを、いっそう引き立てているかに見えますが、
淡々と、やや引いた視点で描かれているためか、
訴えかけてくるのは「同情」ではなく、
むしろ、「考えること」である様に思われます。

「 ぞうは しあわせでした。
  100年 いきてみて、やっと ゼロというものが わかりました。」

象は、決して哀しくはなかったのです。
この記事へのコメント
フラニーさん、ありがとうございます。

僕も、
最初にこの本を知って、興味を持って他を調べてみたら、
(あの「ブタちゃん」でしたっけ?)
全く違ったタッチの作品が出てきてびっくりしました。
やはり、才能ある方は色んな方向に飛ぶんですネ。

この「哀しさ」が僕にぴったりとは、
分かるような、哀しいような・・・(笑)

いやいや、哀しいんじゃなかった。
僕も自然の摂理であるかのごとく、
引き際をカッコよく生きたいもんです。
(あ~、まだまだ遠いな~・・・)
Posted by littleblue at 2007.03.14 07:25 | 編集
jasuminさん、おはようございます。

こちらは、ことりさんに伺った際に、
僕が「ありませんか?」って聞いていたのを、
彼女とこうめさんが覚えていてくれた様で、
バレタインデーに彼女から頂きました。
(もともとは、ず~っと前の「絵本温泉」さんのご紹介で知りました)

100歳で現役とはスゴイ・・・
読み聞かせ界の方でしょうか?

100ってきっと、人を惹き付ける分かりやすさがあるんでしょうね。
子どもの時から、親にせびる金額は「100円!」か、
もしくは「罰金100万円!」だった気がします。(笑)
10じゃちょっとショボいし、1000じゃ手が届かない・・・
Posted by littleblue at 2007.03.14 07:18 | 編集
出ましたね!(笑)待っていたんですよ~♪

ヘルメ・ハイネのやわらかい色合いの絵も好きだけど、
このモノクロの一見同じ人の絵!?と思える絵も
好きなんです。
わたしもやっぱり、悲しみ(哀しみかな?)よりは、自然の摂理みたいなものを感じてしまいます。

この絵本、littleblueさんにぴったりだなって、思ってましたよ~。
Posted by フラニー at 2007.03.13 17:20 | 編集
読みたいなぁ・・・これ。
littleblueさんは、どうやって絵本をみつけているのでしょう?

ウチの近くの図書館にあるみたい。
早速借りてみようっと!

最近、この方100年生きているんだっ!って方をお二人知りました。
お二人とも現役だからびっくりしたのだけれど
自分なんてまだまだねぇ~っと思えてきますよね。
(いつまでたってもマダマダなのですが・・・)
100のスケールが好きなのかしら?
いつも100の言葉に乗かってる気がします(笑)
Posted by jasumin at 2007.03.13 09:18 | 編集
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