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2007.02.23

滑った。


「美しい経験」ってどんなんだろ? と、ふと思った。

中学生のある冬、
夜の凍った路面をアイススケートの様に滑って遊んだことがあった。
クラスメイト数人でバスに乗って遠出をした帰りのこと。

新潟の(特に当時の)夜は冷え込むので、路面には氷が張った。
一時間ほど、閉め切ったバスの中で揺られ続けた僕らは、下車後、
その凍った路面を見ると「やっと解放された」とばかりに弾けた。
みんな一目散に滑りだした。
しばらくは列を作って滑り、その後はそのまま、それぞれの家路へ散った。

( 実はその日は入院中の担任の先生を見舞った帰りで、
  少し痩せ細った先生の姿を目にした後だったため、
  それぞれが抱えた胸の内は、案外複雑なものだったと思う・・・)

夜、雪、友達どうし という
少年にとっての三大ワクワク要素(?)に満たされ、
滑っているひと時だけは、その日の出来事を忘れることができた様に、
(あるいは必死に胸中に押し込んだままでいたのか・・・)
ただただ、滑った。楽しかった。

これがたぶん、
地味だけど中学生時代の最高の思い出。

この、この上なく楽しかった経験は、
僕の中でゆっくりと熟し、今、ある別の印象を持つに至っている。
記憶は決して「そのまま」では保存されない。
あの日の「楽しい経験」は今、
時を経て僕の中で「美しい経験」として思い起こされる。
この記事へのコメント
ななさん、脅かしてごめんなさい。(笑)
まさかそこを突っ込まれるとは・・・
(「受験シーズン前」ってのは、一応頭をよぎったんだけど・・・)

「苦い思いで」ねぇ。確かにそうだね。
でも、その「苦い」の後には、やっぱ若干の「甘い」がないと、
なかなか良い思い出にはなりにくい様な気も・・・

辛い思いをしても、最後にちょっとイイことがあったとか、
イタイ失敗をしても、周りで笑ってくれる友達がいたとか。

それと、
全然関係ない話だけど、「月兎印」って、
「野田琺瑯」のと、「富士ホーロー」のがあるんだよね。
商品には「FUJI」って入ってるけど、
説明書には「野田琺瑯」って書いてあったり・・・
イマイチ、仕組みが分からん。
Posted by littleblue at 2007.02.24 23:02 | 編集
moonさん、ありがとうございます。

昨日あたりから、
僕もちょうど大好きな本を読み返しているのですが、
その本は、決して明るい楽しいことが書いてあるわけではないのに、
僕にとっては「胸が膨らむ」、そして「世界が開ける」ように感じるんです。
もう、何度開いても、その時々の新しい発見がある。
(外で読んでいると、気付いたらニヤけていたり、
 涙を流していたりしそうで心配です・・・笑)

記憶も一緒に生きている。って、僕も思います。
いい思い出は、自分の成長とともに少しづつその意味が変わっていったり、
思い出してる時はとてもいい気分だったりする、
っていう意味では、好きな本に似ていますね。

そういう記憶は、きっと
その人の人生(って大げさだけど)を支えてくれるんだと思う。
Posted by littleblue at 2007.02.24 22:48 | 編集
いい思い出だねえ…。(もしかすると、リトルブルーさんのこのお話とは、全く違う事なのかもだけど)楽しい経験だけでなく、苦い思い出=経験も、案外時が経つと「美しい経験」に変化してたりするもんじゃ無い?
P.S
一発目の「滑った」で、ドッキーーン☆ と、してしまったよ。
関西人にとって、この言葉は一番心臓に悪い!(笑)
Posted by なな at 2007.02.23 17:43 | 編集
一冊の大切な本をふと手にしてしまったときのような感覚。
わたしにとっていい本とは、その本の中にぐっと入り込めるということです。
時を同じくして経験することはかなわないけれど・・
それでもこんなに豊かに情景が舞うのは、胸が膨らむのは・・と思えるからです。

わたしもよく記憶というものについて思いを巡らせます。
記憶もいっしょに生きてるんだなと思えますから、
littleblueさんの、”記憶は決して「そのまま」では保存されない”というところを読んで思わず泣きそうになりました。

今日したこの経験もわたしにとって美しい経験として
保存されていくことでしょう。
どうもありがとう。
Posted by moon at 2007.02.23 09:46 | 編集
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